歯の豆知識

親知らずについて

ID:h6evpwこんにちは、吉井歯科医院 吉井浩子です。

親知らずは、みんなが生えるものではなく、全く生えない人や全部揃っていない人もいます。

正常に4本生えてきたら、磨きにくいですが、ほかの歯と同様に大切にしてください。

問題になる場合として、いくつか考えられます。

1.生え方の異常な親知らずの場合

例えば
①真っすぐでなくななめに生えてきた。
②歯ぐきの中に潜ったままになっている。 などです。


①のような歯は歯ブラシが届きづらいのでむし歯になりやすいです。
むし歯になったら抜いた方がよいでしょう。
また、異常な生え方のために痛みがあったり、噛み合わせが悪かったりしてほかの歯や顎関節に負担をかけているときがあります。


②の場合でも親知らずが隣の歯に負担をかけていたり、隣の歯を治療しなければならなかったりするときは抜いた方がよいでしょう。

2.上の親知らずだけが生えている場合

上の親知らずだけが生えて下の歯がなく、かみ合わせの相手がない場合、歯ぐきにかみこんでしまったり、のびてきて、咬み合わせの邪魔をすることがあります。
このような場合は、抜いてしまった方がよいでしょう。

3.むし歯がひどくなってしまった場合

正常に生えていても、お口の奥の方の為、なかなかハブラシが届かず、むし歯になってしまう親知らずはかなり多いです。
親知らずがむし歯になった場合、治療器具を入れるスペースがなく、治療不可能な場合があります。
また親知らずは、歯の中の構造も退化傾向にあり特殊な形をしている場合があります。
歯の神経の治療が必要になった時、通常の歯に比べ予後が悪い傾向があります。

吉井歯科医院では、基本的にできる限り歯を抜かないよう治療していますが、親知らずに関しては、ある程度の大きさのむし歯になったら、抜歯も検討した方が良いと思っています。

また、むし歯をひどく進行させてしまうと、本来なら楽に抜歯できるはずでも、色々な手段を講じないとならなくなってしまうこともありますよ。

小田原市 吉井歯科医院
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